『ハロー、ここにいるよ』—友情と勇気の物語

いじめと向き合う少年の成長

エリン・エントラーダ・ケリーの『ハロー、ここにいるよ』は、静かな少年ヴァージルが、いじめっ子によって古井戸に閉じ込められるという衝撃的な出来事から始まります。彼は普段、家族の中で「カメ」と呼ばれるほど内向的で、好きな女の子に「ハロー」と声をかけることすらできません。

友情が生んだ奇跡

ヴァージルを救うために立ち上がるのは、自称霊能者のカオリ、その妹、そしてヴァージルが密かに想いを寄せるヴァレンシア。彼らの協力によって、ヴァージルは自分の殻を破り、勇気を持つことの大切さを学んでいきます。

ニューベリー賞受賞作

本作は2018年にニューベリー賞を受賞し、その深いテーマと感動的なストーリーが高く評価されました。著者のケリーは、フィリピン系アメリカ人としての背景を活かし、物語の中にフィリピンの文化や言葉を織り交ぜています。

読者へのメッセージ

『ハロー、ここにいるよ』は、自己発見と友情の力を描いた作品です。読者はヴァージルの成長を通じて、自分自身の勇気を見つけることができるでしょう。

本情報 ISBN:9784566024663 エリン・エントラーダ・ケリー／作武富博子／訳 出版社:評論社 出版年月:2020年01月 サイズ:333P19cm 児童≫読み物[高学年向け] 原タイトル：HELLO，UNIVERSE ハロ-ココニイルヨ 登録日:2020/01/20 ※ページ内の情報は告知なく変更になることがあります。