「人類学と国際保健医療協力本」で学ぶ新たな視点:文化人類学が拓く国際医療の未来
はじめに
『人類学と国際保健医療協力本』(松園万亀雄・門司和彦・白川千尋 編著、明石書店、2008年)は、文化人類学の視点をもとに国際保健医療協力の新たな可能性を探る貴重な書籍です。医療現場における多文化共生や現地コミュニティとの関わり方を深く掘り下げ、理論だけでなく実践的な知見を提供しています。
文化人類学と国際保健の接点
国際保健の分野でしばしば見落とされがちな「文化」の問題に本書は鋭く切り込みます。多様な文化背景を持つ人々の健康観や病気の捉え方を理解し、尊重することは、効果的な医療支援に不可欠です。
実践的アプローチとケーススタディ
著者らは、現地の文化に根ざした医療支援の方法論や事例を豊富に紹介。多文化理解を深めることで生まれるコミュニケーションの改善や、共感をベースにした医療協力の具体的手段が示されています。
誰におすすめか?
- 国際保健分野で働く医療従事者やコーディネーター
- 文化人類学に興味があり、それを実社会に応用したい研究者・学生
- 国際協力にかかわるNGOスタッフや政策立案者
おわりに
『みんぱく実践人類学シリーズ』の第一弾として刊行された本書は、多文化理解の重要性を再認識させ、多様な価値観を尊重した国際医療協力の在り方を示しています。国境を越えた医療支援に携わるすべての人にとって、刺激的で実践的な一冊と言えるでしょう。
人類学が拓く国際保健医療の未来
# 人類学と国際保健医療協力本
ISBN: 9784750327266
著者: 松園万亀雄/編著, 门司和彦/編著, 白川千寻/編著
出版社: 明石書店
出版年月: 2008年02月
ページ数: 212P
サイズ: 22cm
分類: 人文 ≫ 文化・民俗 [文化人類学]
ジャンル: ジンルイガク ト コクサイ ホケン イリヨウ キヨウリヨク ミンパク ジツセン ジンルイガク シリ-ズ 1
シリーズ名: みんぱく実践人類学シリーズ 1
登録日: 2013/04/07
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