「最期くらい、わがままでいい」——看取り士が語る命のバトン
「看取り士」とは何者か？
「看取り士（みとりし）」とは、人生の最終章に寄り添い、旅立つ人とその家族を支える存在です。著者・柴田久美子氏は、25年にわたり200人以上の最期を見届けてきました。
自宅で迎える“わがままな最期”
日本人の約8割が病院で亡くなる一方、約5割が「自宅で最期を迎えたい」と願っているといわれます。しかし、現代社会ではその希望を叶えるのが難しいのが現実です。柴田氏は「尊厳ある最期が守られる社会を創りたい」との思いから、自らを「看取り士」と名乗り、活動を始めました。
看取りの現場から学ぶこと
本書では、看取りの際の心構えや触れ合い方、エンディングノートの活用法、そして“魂（いのち）を引き継ぐ”という視点まで、実例を交えて紹介されています。死を「怖いもの」ではなく、「愛に還る瞬間」として捉える視点は、多くの読者に新たな気づきを与えるでしょう。
「最期くらい、わがままでいい」
「プリンが食べたい」「好きな音楽を聴きたい」——そんな小さな願いを叶えることが、旅立つ人の尊厳を守ることにつながります。看取り士は、その“わがまま”を受け止める存在なのです。
死を通して生を見つめ直す
巻末には、医師・鎌田實氏との対談も収録。死をどう捉えるか、地域包括ケアの未来など、深いテーマが語られています。
「私は、看取り士。」は、死を語ることで生を見つめ直す一冊。大切な人の、そして自分自身の“最期”について考えるきっかけになるでしょう。
私、看取り士です。わがままな最期を叶えます。
# 看取り士の世界へようこそ
「私は、看取り士。 わがままな最期を支えます」
著者：柴田久美子
出版社：佼成出版社
出版年月：2018年09月
頁数：292P
尺寸：18cm
この本は、看取り士の視点から見た人生の最期について語られています。著者の柴田久美子さんは、その独特の視点と深い理解で、読者に「わがままな最期」をどのようにサポートするかを詳しく解説しています。
本書は「ノンフィクションその他」カテゴリーに属しており、教養的な内容を提供します。登録日は2018年9月21日で、ページ内の情報は告知なく変更される可能性がありますので、最新情報をご確認ください。
この本を通じて、私たちの日常に少しだけ新たな視点を持ち込むことができるでしょう。最期の時まで、自分らしく生きていきたいと願うすべての人にとって、非常に興味深い読み物となること間違いありません。
