ゴルフ場に潜む闇——江上剛の最新ミステリー
ゴルフ場に潜む闇——江上剛の最新ミステリー
ゴルフ場といえば、青々とした芝生の上でプレイヤーが優雅にプレーを楽しむ場所。しかし、江上剛の最新作『小説 ゴルフ人間図鑑 ミステリー編 ゴルフ場には死体がいっぱい』では、その穏やかな風景の裏に潜む殺意が描かれる。
平穏な「ゴルフ・シティ」に忍び寄る影
物語の舞台は埼玉県郊外の架空都市「流星市」。ゴルフが市民スポーツとして根付いたこの街で、次々と不可解な事件が発生する。主人公の冨田場波警部は、家庭では冴えない中年男性だが、事件現場では鋭い推理力を発揮し、巧みな話術で犯人を追い詰める。
事件の舞台はゴルフ場
第1話「理事長」では、名門「春山ゴルフクラブ」の18番ホールで水死体が発見される。平穏な街の裏に渦巻く嫉妬や確執が、事件の鍵を握る。
第2話「OB」では、市営ゴルフ場のOBゾーンで刺殺体が発見される。背後から心臓を狙った鋭い刃物の傷と、左手首の深い切り傷——この二つの傷が意味するものとは?
人間ドラマとミステリーの融合
江上剛は、ミステリーの枠を超え、人間の「善」と「悪」を描き出す。ゴルフ場という閉ざされた空間で繰り広げられる人間模様は、読者を惹きつけてやまない。
ゴルフ好きはもちろん、ミステリー好きにもおすすめの一冊。あなたもこの物語の謎に挑んでみてはいかがだろうか?